他、色々

最短で無駄なくやろうとするのがよくない

最短で解くように教えている塾は多いでしょう。簡単に解きたいと思うのは当然です。わざわざ難しい方を選ぶ人は普通はいません。私もそうできたらどんなに楽しいだろうかと思います。天才には合っています。ところが学年が上がって高校生くらいになるとどうもそれまでのように解けなくなります。普通の着眼、閃きだけでは解けないのです。

そうすると頭だけに頼らずに紙と鉛筆をフルに使い、各種の技術を身に付ける必要が出てきます。日常生活で紙を切るにははさみを使い、プルタブのない缶詰を開けるには缶切りを使い、車のタイヤ交換ではジャッキで車体を持ち上げるのと同じです。

自然に忠実に、問題に忠実に解いていくと難しい計算や普通ではない方程式に出会うことがあります。天才ならそのような難しい場面を上手くよけられるのでしょう。しかし我々は少し難しくても簡単に解けなければなりません。よけようとしないで正面から挑みましょう。ある程度決まった方法の組み合わせで解けることが多いです。

最短、最短でやっているとどうも弱く、少しでも条件が悪いと途端に解けません。プロのピアニストは素人からすれば難しい箇所も簡単に弾きます。実際に簡単に弾いているのです。(そうなるには物凄い修練が必要ですが。我々も最後は練習量です。)

このように解いていると問題を目の前にして何もできないことは減り、何らかの方法は思い浮かぶようになります。天才にはどうしても及びませんが合格点を取ることは十分にできます。この方が一つ一つをきちんと積み重ねるという点で一生役立つと思います。

本当の必要最小限に少し無駄を入れているものがあります。まず電車の運行スケジュール。主要駅では少し長く停車します。途中駅で生じた少しの遅れなら吸収できます。各駅の停車時間を本当に最小限にするとあまりに一々遅れてしまうのでしょう。次にQRコード。QRコードの一部を隠しても読み取れます。これはQRコードに収めたいデータの本体の他にエラー訂正用のデータを加えてあるためです。それからデジタルテレビ放送や無線通信でもエラー訂正用のデータが加えられています。

読むくらいでできるはずがない

読むだけで身に付く人はいるのでしょうが我々はそうはできません。読むのはもちろん良いですが、物にするにはやはり書くのです。読んだことを図にする、アニメーションのようにコマ送りで描く、本当にそうなるのか計算して確かめる。分かった(つもり)で終わらせてはなりません。身に染み込み、咄嗟に使えなければなりません。

書かなければイメージが湧かず動きが見えません。紙の上では止まっていたり文字列であっても何らかの動きはあります。解答の図にしても、その図がどういう順に描かれたのか。想像しようとするだけでは時間がかかるだけで結局分かりません。問題をゼロから読み、その図を見ながらでも白紙に解く。そうすればその図が描かれた順まで再現できるし、他に気付くことだってあるはずです。パソコンやスマホの圧縮ファイルと同じで、参考書や解答は圧縮ファイルです。それを解凍してほしいのです。これを繰り返しているとやがて知識どうしが鉄道網のようにつながってきますし、問題を解くときの勘や閃きにつながります。

大部分は自力で進める

できる、できないの違いは総じて緊張感、集中力、几帳面さ、忠実さ、慎重さ、冷静さ、疑問力、忍耐力の違いです。表れ方の一つは分からないときに自分で解決できるかどうか(解決しようとするか)。できる子は教科書、参考書を隅まで読み、グラフを描き、計算します。その完成度も高い。できるまでやります。なので最後まで解けなくてもその問題の何が難しいのか、何を解決したいのかが体感として分かっています。できない子は分からないのではなくやっていません。自分で解決できるはずなのに教科書を読まない。グラフを描かない。私が書いた例のようにやらない。何かしら省く。面倒でもきちんとやってみれば見え方が変わってくるはずです。

「分からないからできない」ではなく分からないときどうすれば見えてくるのかを考えて実行することが当塾でいう勉強です。自分で色々やってみれば大体のことは分かるし、新たな疑問や次にやるべきことにも気付きます。最後まで解けなくても失敗してもそれすら経験となって力になります。まだできるのにと思えば考えさせ、できることをやったなら教えます。

大部分を自分でできなければとても間に合いません。(特に高校は3年間では限られた人しか十分に勉強できません。人生100年時代を迎えているのだし、高校を4年間にしてもいいと思います。ただし4年未満で卒業も可。)知識や技術はしっかり書かれた参考書に集約されていますし、しっかりしている問題集を近道ではなく正面から解くことで身に付きます。仕組みの上では市販の参考書、書籍、問題集から全て得られます。ただし全て自分でやるにはどうしても無理があるので正しい方に向かうように塾で調整しようということです。

同時指導人数と授業時間

以前は1 : 2, 1回80分でした。宿題の確認と解き直しをしながら2人の生徒に交互に教えるのですが理想的に切り替えができず、授業のレベルが上がるにつれ私が生徒を待つ時間や生徒が私を待つ時間が気になるようになりました。また、授業中に解き直すのではどうしても私が誘導することが多く、解く力を伸ばすことに限界を感じるようになりました。2020年の年末、感染者数が急増したため全ての授業をZoomによる1 : 1, 1回40分にしたところ良かったので通塾, Zoomともこの形態に変えました。授業前に宿題を送ってもらったり解き直しを宿題にするようにしました。

1 : 多で長時間という方法もありますが、例えば3時間授業なのに実際にアドバイスを受けられるのは途切れ途切れで30分とかいうことになります。それはあまりに無駄なので宿題として考え込んでもらい、授業ではアドバイスをまとめてする方が良いと考えました。楽器のレッスンに似ていて、週1回のレッスンのときに練習するのではありません。レッスンは練習時間ではなく仕上がりを確かめ次の課題を見出す時間です。

他塾の授業時間を1 : 1に換算すると概ね1回50分未満(実際にアドバイスを受ける時間)のようです。教えるときの感触では1回50分では多くの生徒で時間が余り、30分ではさすがに足りません。したがって基本は1回40分としています。授業前に宿題を確認し、授業後に宿題内容を連絡することが効いています。(宿題内容を授業中に考えて授業中に伝えるにも結構時間がかかってしまいます。)やるべきことをやっている生徒なら最高効率で授業ができ、40分間ほとんど止まりません。他塾の50分より濃い授業ができます。

コースは?

他塾のような○○コースはありません。強いていうとその生徒自身がコースです。今の学力がどの程度で、○年○ヶ月後に○○大学(高校)を受ける。これでやることは決まります。

習熟度はどのように測るのか?

宿題で解いたものの完成度、正確さ、質問に対する受け答えで分かります。緊張感、集中力、几帳面さ、忠実さ、慎重さ、冷静さ、疑問力、忍耐力といったものの結果です。志願者の中での順位は大きい母集団のテストで測定してください。模試の成績表にあるような〜力ごとに数値で測れるものではありませんし、〜力ごとに鍛えられるものでもないと思います。

実際の入試問題には色々な要素が含まれていますから実地で解くのが一番です。例えば問題集にある展開せよ、因数分解せよといった問題はどうしても単調で、実際の問題に出てくる展開、因数分解はもっと複雑で変化に富んでいます。1回解いて終わりではなく、あの計算はどうやるのがいいのだろうかと考えて見直しながら、工夫しながら再び計算する。それで終わりでもなくさらに繰り返す。これで本当の意味で完成度が高まり、他の問題にも活かせます。

宿題は全て解かなければならないのか?

できるところまで解いてください。(もちろん、怠けないという前提です。)理由は

  • 生徒のスケジュールを毎日分単位で把握しているわけではなく、次回までにぴったり終わる量を指示することは不可能である
  • 解き切れないからといって模範解答を実質丸写しでは意味がない
  • それをやると生徒が自力でできたところ、できなかったところが分からない

そこでやることが尽きないように多めに出しておいて、きちんと考えてできるところまで解くことにしています。問題を多く解くことは必要ではありますがそれは真の目的ではありません。自分を進歩させることが目的です。時短、効率という風潮ではありますが勉強に関してはかけるべき時間はかけなければ時短にも効率にもならず空回りします。大体のスケジュールはありますが細部は離散事象システム的に(臨機応変に)進めます。

国語

高校受験の現代文限定で、ご希望の方には数学、理科の副として教えます。北辰テストの分からないところだけ解説など。数学、理科の宿題と一緒に送ってもらい、授業前に準備します。登場人物になり切ったり自分だったらどう思うかではなくその文章の設定の中で考えてどうかという点は数学、理科と似ているところがあります。

授業は厳しいのか?

小学校で教わるような勉強以前のことがよくできている生徒なら、分からないから、解けないからといって叱ったりすることはありません。そのような生徒には丁寧に教えます。ただし目標の完成度に達するまで繰り返し宿題にするという意味では厳しいです。

勉強以前のこととは、時間を守る、物をなくさないように管理する、言われたことは実行する、分からないことは調べる、…。餅田は元来穏やかですが、こういった勉強以前の低レベルなことができていないとどうしても怒って何百回でも言います。成果を求めてやるのなら当たり前のことばかりです。ただ、言っても直らない子はどうしても、直らない→怒られる→嫌になるという悪循環ですので長続きしません。

講習は?

長期休みだからといってやることがガラッと変わるわけではありませんので夏期講習などとはせず通常の授業を続けます。学校の授業は休みでも部活があったり学校の宿題、ご家庭の用事などもありますのでできる量は大きくは変わりません。宿題で通常より多く解けるなら授業の追加はできます。解いたものが多く授業で扱い切れない場合は授業追加のお勧めをいたします。内容は復習といえば復習ですが学期中に扱えなかったより高度な問題を解きます。

他塾では多くの講座を取らされることがあるようですが結局今の自分は変わらないまま解いているので解いた〜と思っても実は同じことを同じように繰り返しているだけで何も変わっていません。

指導期間(一部)

2022年
浦和、開智、川越東 11か月
京大(不合格)4か月

2020年冬〜2021年春
北里大獣医 中2から通算3年3か月
慶應大薬科学科 11か月

2019年
自治医大 中3から3年6か月

2018年
川越女子高校 7か月

部活と勉強

勉強、部活をどれだけやるかは色々な考えがあっていいと思いますが部活をガッツリやりながら難関校に受かるのは普通は無理です。中学校では部活をやりながらできなくはありませんが高校ではほぼ無理です。1日にこなせる量には限りがあり、それをどう分配するかということになります。難関校は本当に難関です。普通の勉強では、ましてや部活のために量が落ちた勉強では受かりません。とにかく勉強してください。解いてください。その上で余程余裕があるなら部活をやってもいいでしょう。

私の場合は中学校ではソフトテニス部にいてほぼ毎日練習がありました。中学校の勉強なら何とか良かったという感じでした。高1の1学期だけ部活に入りましたがその後はプログラミング、電子工作、ピアノなど自分で課題を決めて取り組んでいました。勉強して、専門科目の実験レポートを納得いくまで書いて、さらに部活を続けるのはとても無理だと思いました。

毎回の授業が定期テスト対策でもある

定期テスト対策としての授業は特にしません。毎回の授業が入試対策であると同時に定期テスト対策でもあると考えています。数学、理科に関してはテスト前の1, 2週間だけ特に頑張っても効果はありません。テストが迫ってくる前に頑張っていたでしょうか。

しっかりした問題集で入試対策をしていればそれと別に定期テスト対策はほとんど不要です。あくまで初めて出会う問題をその場で手際良く落ち着いて解くのです。(各自で復習したり想定問題で練習することは自由です。)学校によっては定期テストが入試の本番並みに難しいこともあります。そのレベルでは入試対策と定期対策の区別はありません。

文系の数学は理系と同等に難しい

数学IIIがあるかどうかの違いで、文系だから易しいわけではありません。

暗記はいらないわけではない

当塾は思考型の数学物理化学を教えていますがそうは言っても問題を目にしたその場で何でもさっと作り出して対応できるわけではありません。知っていなければできない解き方はありますのでこれは覚えましょう。

それから裏技はあまり好きではありませんが知っていると便利な技はありますし、それを使わずにはどうしても時間がかかり過ぎることはあります。ただし丸暗記ではなくなぜそれで求められるのかは必ず導いてください。主は問題と正面から向き合うことですが補助としての暗記、裏技は必要です。

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