物理、化学、数学の専門塾 / オンライン家庭教師
もちだ理数塾は埼玉県さいたま市 大宮にある物理、化学、数学の個人塾です。オンライン家庭教師としても利用できます。


所在地
- 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-118
- 大宮駅東口から徒歩10分
- 自転車可
- グーグルマップの口コミについて
合格実績
大学
自治医大医学部、慶應大薬科学科、北里大獣医学科、明治大理工学部、防衛大理工学専攻、東京薬科大薬学部 他
高校
県立浦和高校、川越東高校理数、川越女子高校、大宮開成高校、東京都立産業技術高専 他
科目、学年
大学受験
- 物理、化学、数学
- 高校範囲を学習している中学生
- 高校生以上
高校受験
- 数学、理科
- 大宮、浦和、春日部レベルの高校を目指す中3生
講師
- 餅田 渓(東京工業大学大学院修士課程修了)
新型コロナウイルス対策
- マスク着用
- エアコン運転中でも窓2か所を常に開け、サーキュレーターにより排気、換気
- 消毒用アルコールの設置
- ジャンパー、コートを着て受講可(冬季)

理念
標準的な方法
大学入試は発明ができるかどうかの試験ではありません。標準的な方法を使って正しく思考できるかどうかの試験です。
奇抜な何かができなければ解けないと思うのは間違いです。合格に必要な問題はその通りにやれば解けるように作られています。変に捻り回すと分からなくなります。
ここでいう標準的な方法は多くの問題に共通して使える解き方や考え方で、それをすると自ずと答への道が見えてきます。1問1問の具体的な解き方とは異なります。
書店やインターネット上にはこれだけ多くの参考書、問題集、動画が溢れていますがそこからは私が思う標準的な方法は直接は得られません。これには次の理由があります。
1. 面倒なところが巧みによけられているから
自分で解くと何らかの面倒な場面に出会うはずです。そこを越えようと考え抜くのか、よけようとするのか。
越えるには先が見えなくても自分を信じて進むことと正確に処理する力が必要です。
よけるのも簡単ではありませんので模範解答を写すことになりますがここに落とし穴があります。模範解答は鮮やかで無駄も隙もありませんがそれは既によく考え抜かれ、面倒なところを巧みによけているからです。他人が考え抜いたことの結果だけを真似ているに過ぎません。
よって自力で解くにも推敲を重ねて無駄のない解答を作るにも、その面倒なところを越える力がいります。
2. 説明が変に捻られているから
売上や再生回数を増やそうとするとそうなるでしょう。
3. 説明がその問題に最適化されているから
各種の方法がその問題にしか使えない形で使われるので他の問題に応用できません。
私は中学1年のとき数学でつまずきました。高校でも1年のときはできる方ではありませんでした。工夫と努力はできましたので自分なりに一つ一つ見つけていきました。
そこで分かったのは特別な勘がなくても標準的な方法を丁寧に使うと解けることです。
私が問題を解いて得たものや模範解答などから抽出して再構成したものが標準的な方法です。標準的な方法の利点は
- 一つ一つが容易である。
- あらゆる問題を同様に解ける。
- 方法はそう多くないので問題を解くたびに一つ一つの方法を練習できる。
- 歪みなく理解できる。
天才から見れば遠回りでしょうが天才でない我々が天才の思考を真似ようとしても何もできないでしょう。しかし天才でなくても工夫と努力次第で十分に解けます。
丁寧に時間をかける
本番で得点できるレベルに達するには各種の方法を知るだけでは全く足りません。自分の足で歩いてこそ獲得できます。手を動かしてください。分かるからできるのではありません。やってみるから分かるのです。
どうも最近の世の中は丁寧に時間をかけることを嫌います。そのせいか、きちんとできたか確かめをしない生徒が増えていると感じたり、ミスを見つける力が低下していると感じます。
大人も(大人が)、自転車で「止まれ」を飛び出す。左右を見ないで道路を渡る。飛び出してから左右を見る。自転車で歩道を走行しているとき後方を確認しないで車道に出るなど。こういうのは低レベルで危険な行為だと分かる人が増えてほしいものです。
勉強はスマホの操作ほど簡単ではありません。雑にやるとその時は良くても積み重なって障害になります。きちんとやるのはその時は面倒かもしれませんが後が楽です。細部の完成度で決まります。
アナログ的感覚
自由自在に解けて楽しいと感じられるレベルの「分かる」は自分の言葉で捉えて想像して実際の体験のように理解することです。熱い、冷たいなどは体験しなければ分からないことに似ています。数字だけでは分かりません。アナログ的感覚が大事です。想像力と感性を大いにはたらかせてください。
勉強は自分を使いこなすための訓練、自分の能力を引き出すための訓練です。一人一人の喜びや自信が増えれば、この国は、そしてこの世界はもっと良くなると信じています。
推奨条件
物理、化学、数学以前の習慣が整っていること
分からないことは調べる、止まらずに正確にできるようになるまで100回でも練習するなど。
文章が読めること
1文字たりとも飛ばさずに読み、「何が、どうなるのか」を正しく捉えられること。
階層的な見方ができること
例えば森、木、枝、葉、細胞。また、引っ越しでは荷物を1つ1つ発送するのではなく、細かい物は段ボール箱に入れて、トラックに積んで1回で運ぶ。倍率を変えたり、まとめたりばらしたりできること。
指導内容
準備に2〜3時間かける
宿題を解いたものを撮影して授業前にお送りいただきます。生徒が気付かない原因を全て拾い、細部まで教えるために1時間の授業に平均2.5時間かけて準備します。授業中の待ち時間はほとんどありません。
きちんと教えようとすると莫大な手間と時間がかかるのです。
餅田も解く
問題集の模範解答は答を知った上でよく練られて作られた最小限の説明であり、本番での解き方の手本ではありません。図などの使い方や計算の仕方は解く速さと正確さに大きく影響します。
生徒の解いたものに対してあれこれ言うだけでは伝わりませんので私が解いたものを見せます。

写真は問題集を解いたものです。
一つ一つの問題の解き方を覚えるのではありません。解き方を見出すための共通のコツを掴むのです。
(逆に模範解答にしては冗長で、そうは解かないこともあります。)
教材
主に市販の教材を使います。市販品ではダメというイメージがあるかもしれませんが情報量が多くしっかり書かれた参考書も各自のレベルに合う問題集もあります。(集団の塾、予備校でも市販の教材は不可欠。)いかに物にするかなのです。
参考書にない内容や難しいところはPDFや動画にしてGoogleドライブ上で見られるようにしています。
最後は志望校に限らず各校の実際の入試問題で仕上げます。医学部などの最難関レベルでは1科目につき20〜30年分を解きます。
型を守る
解くにあたっては型があり、型を守ると障害が減ります。
きちんとした型を覚えればあらゆる場面に使えます。その上で簡略形や派生形を覚えるのは構いませんが、簡略形や派生形は使える場面が限られたり容易な場面にしか使えません。
例えば積み上げられた荷物。
床にかかる力は荷物の重さの合計になりそうですが物理としては不十分です。

作用反作用の法則を考えると重力の他に荷物が互いに及ぼす力があります。

力のつり合いを考えればx, y, zの順に求められます。総重量による見方では見えなかったところが見えてきます。
最も強力なのは連立方程式で表すことです。
\begin{cases} x-m_1 g=0\\ -x+y-m_2 g=0\\ -y+z-m_3 g=0 \end{cases}
これができれば力のつり合いに関するどんな問題も解けます。
問題が高度になると想像を絶する場合が多く、このようにシステマティックで解像度の高い方法が必要です。問題が易しいうちからきちんと解けば高度な問題も同様に解けます。
自然に忠実に、作用反作用の法則や力のつり合い(運動方程式)といった本源的なものにしたがって問題を見ることを練習するのです。
最短で無駄なくやろうとするのがよくない
高校の内容になると方法の選択肢が増え、答までの道のりも長くなります。我々は天才ではありませんので勘と思い付きに頼るのではなく系統的に思考し、紙と鉛筆をフルに使う必要が出てきます。
模範解答は答を知った上でよく練られて作られた最小限の説明であり、方法の選択を繰り返した結果を書いたに過ぎません。模範解答と同様の解き方になる場合でも模範解答より多く考えなければ正しく解けません。
いくつかの観点で見て自分の思考が正しい方に向かっているか確かめながら進む必要があります。
最短、最短でやっていると脚力が付きません。計算ミスや思い違いが多かったり思考に抜けがあって得点が伸びません。
適度に冗長な方が問題を解くと同時に計算の練習ができたり抜けなく考えられるので得点は上がります。
きちんと考える訓練を重ねた結果として勘が良くなって最短に近い方法で解けます。
本番で全問を最短で解くことは不可能です。考え込む時間はありませんので少し無駄があっても気にしないで解く方が速いです。

本当の必要最小限に少し無駄を入れているものがあります。
まず電車の運行スケジュール。主要駅では少し長く停車します。途中駅で生じた少しの遅れなら吸収できます。各駅の停車時間を本当に最小限にするとあまりに一々遅れてしまうのでしょう。
次にQRコード。QRコードの一部を隠しても読み取れます。これはQRコードに収めたいデータの本体の他にエラー訂正用のデータを加えてあるためです。少しでも汚れたら読み取れないのではあまりに不便です。
それからデジタルテレビ放送やデジタル無線通信でもエラー訂正用のデータが加えられています。
計算は最短にする
正解を出すには最後は計算力です。速く楽に正確に計算するための工夫は積極的にするべきです。省けることを徹底的に、しかし無理なく省くのです。
知っていなければできない解き方は覚える
問題を目にしたその場で何でもさっと作り出して対応できるわけではありません。よく使う基本の解き方や知っていなければできない解き方は覚えましょう。
思考力は試行力である
分かるからできるのではありません。やってみるから分かるのです。それを系統的にやって経験を積むと何をすれば解けそうかが次々に思い浮かぶようになります。リストのようなものができてきます。それを順に試せば答に通じる方法が分かります。
初めから終わりまで全て見通してから解けることはありません。どういう結末になるか分からないまま解いています。問題に答えようとすると何をすればいいか分かりません。分からなくてもやってみる、できるまで続けるという姿勢が大事です。
- 問題のことを知る。
- 答につながるかは気にしない。
- 計算が大変そうでもやる。やればできることが多い。やるしかないことも多い。
- 解けなくてもまだ考えていないことがあるはずだから続ける。
宿題で徹底的に考える時間が大切
極端に言えば教えても良くなりません。授業中に分かったと思ってもゼロから自力でやろうとすると意外にできないでしょう。自分の言葉で捉えて自分のものにするには自分の足で歩くしかありません。
よって問題を解くことや解き直しのほとんどを宿題にします。宿題でしてほしいことの指示は細かく書きます。
正確さのポイント
思い違いや計算ミスが原因で迷い込まないために正確さが重要です。これは通常の300%の注意を払って日々を生きないと身に付きません。思考力の限界より正確さの限界の方が厳しいと感じます。
正確さのポイントは
- XXXミス
- XXミス
- XXミス
- XXXXXXXミス
- 視線
100回の判断と計算で1問が解けるとして、1回の判断と計算の成功率を90%, 99%,…とすると1問を正しく解ける確率は
\begin{align*} &0.9^{100} \fallingdotseq 0.003\% \\ &0.99^{100} \fallingdotseq 37\% \\ &0.999^{100} \fallingdotseq 90\% \\ &0.9999^{100} \fallingdotseq 99\% \end{align*}
細かいところをうるさく
他塾や自習でよくあるのは大量に解いているのに良くならないことです。それはきちんと解けていないのに発見も指摘もされないからです。
答は合っていても抜けているところ、危ないところ、工夫できるところ、考えてほしいことがあります。できるようになるまで繰り返し宿題にします。
問題に対する自分の解像度を目指すレベル相応に高めなければ勝負になりません。
きちんと解かなければいくらやっても良くなりません。
計画、情報、カリキュラムでは良くなりません。
一般的な家庭教師や個別指導の問題点
授業料の割に質が低い
多くの場合、ご家庭が支払う授業料の5割〜6割は会社の取り分です。しかし授業そのものは計画を含めて教師に任されますのでご家庭が支払う授業料と実際の授業の品質は離れています。
授業の準備が足りない
生徒が解いたものを細部まで見て課題を全て拾ったり、模範解答の解説を超える授業をするために教師自身が問題を解くと1時間の授業をするために平均2.5時間の準備が必要です。
一般の家庭教師の契約では準備に関して具体的な時間は規定されていません。目一杯の準備をする教師はかなり少ないと思われます。(そこまですると成立しません。)
教師の移動時間も授業の質を低下させます。
授業の時間効率が低い
2時間の授業の半分は実質授業準備です。宿題を確認し、指導内容を考え、問題を読んだり考える時間を積算するとそのくらいになります。その間、生徒は待つことになります。